会議のテーマ(院長挨拶)

「地方における病院間連携」

山陰地方は、地理的に東西に長く、中山間地域を抱える地域であり、人口過疎、医療過疎が特徴です。これら広範な地域の地域医療を守る観点からは救急医療体制の確保が最大の課題です。近年、高齢化に伴い、救急搬送される患者も内因性疾患を主とした症例が増加し、疾病構造も変化してきています。

このような状況にあっては、公的・民間病院を含めた地域の医療機関の救急医療での役割を明確化することが重要であり、さらに医療機関と消防機関、地域の医療機関と高度救急機能病院との連携が求められています。また、過疎地の医師不足の観点からは、過疎地病院での医師確保についての協議、連携も重要です。


今回の山陰救急医学会においては、「地方における病院間連携」をテーマに、地域救急医療の在り方について考える有意義な機会にしたいと考えています。

会長 中澤 芳夫(済生会江津総合病院 院長)